福を招く

個展始まりました。

今回の新作「福猫」

会場内には真っ黒に塗りつぶした猫もいます。

黒猫は、近代以前の日本では「夜でも目が見える」等の理由から、「福猫」として魔除けや幸運、商売繁盛の象徴とされ、黒い招き猫は魔除け厄除けの意味を持っていました。
『寛平御記』で宇多天皇が自身の愛猫が黒猫であることを記しています。
江戸時代には、黒猫を飼うと労咳（結核）が治るという迷信のほか、恋煩いにも効験があるとされたました。
小説家、夏目漱石の『吾輩は猫である』の主人公「吾輩」のモデルは、漱石が37歳の時に夏目家に迷い込んで住み着いた野良の黒猫で、漱石の妻・鏡子から福猫として可愛がられていたと言います。

ヨーロッパの魔女狩りの風習等から、「黒猫」というとなんとなく不吉な象徴とされることがありますが、本当は幸運を運んでくる存在ということがこの作品展を通して新たな発見となれば右嬉しいです。

本日より９日間、どうぞよろしくお願い致します。
伊藤は今日から４日までと、最終日の９日在廊しております。
ぜひお会いしましょう。

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個展「祈り」2023　in 伊賀
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2023年7月1日（土）〜9日（日）
11:00〜18:00　※最終日は16:00迄
会期中無休
ART SPACE IGA（アートスペースいが）
三重県伊賀市上野福居町3305