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この一年を振り返って

気づけば12月30日。
今年も一年の総決算として振り返る時期がきました。
一言で言うと、とにかくゆっくりと時間の流れた一年でした。
ここ数年で一番濃厚でスローな時間を過ごさせてもらったと思う反面、四季を感じることを忘れていた一年だった様な気もします。

ともあれ、今年も残すところ今日を入れてあと2日。

皆様にとって2020年という年はいかがだったでしょうか?

世界的パンデミックを引き起こし、今なお多くの人々を苦しめ続けているコロナウイルスという存在に、大きく舵を取らざるを得なかった方も多かったのではないでしょうか?

個人的な話で言えば、今年は3月以降すべてのイベント、スケジュールが中止になり、2020年の一年をかけて行うはずだった「祈りの旅」も中止・延期という判断をせざるを得ませんでした。

おかげさまで今年は「書家」としての役割を、事業としての経済活動ではなく、一人の一人間として全うすることを求められた一年でした。

2月に渡航したカンボジアでは子どもたちと「文字を書く」授業を通して、改めて世界の中での自分の役割や、文字が秘める力、「書」の可能性を強く感じました。


帰国の翌週にはイスラム教のモスクにて世界平和を祈念した平和揮毫をさせていただきました。


世界には数々の神様が存在していて、そのひとつひとつの存在が尊く、いつどの時代にもコミュニティを形成していくために必要なことだったんだと感じました。
特にコロナウイルスで人と人との距離が離されていく中で、「宗教」というコニュニティは確実に人々の心を癒し、つなぎとめていてくれるような気がしました。

そのことを伝えたいと、そしてこれから先の時代の人々にもこの時代の空気とともにこのことを残していきたいと揮毫した「人人」の作品。

4月の頭之宮四方神社様でのコロナウイルス鎮静祈願祭。


列席者のない本殿で、神様と御神職の方々、そこに伊藤潤一でこの時代への約束をしました。
「こんな時だからこそできることを」その想いが重なった気がしました。

ここ数年、「ご奉納」をライフワークとして取り入れ、そのご縁を大切にしてきた意味がここにあった気がします。

他にも正東寺での物故者法要式、三重県護国神社での平和揮毫奉納。
熊野古道での奉納揮毫。

本当にいろいろなことがありました。

書ききれない。

2021年に向けた反省としては、来年こそはもっと作品を残していくこと。

簡単な様で簡単じゃないこれを実行していきたいと思います。

皆様、今年も本当にたくさんのご支援ありがとうございました。
来年も変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
残り2日、ぜひ良き時間にしていただき、2021年良いお年をお迎えください。

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