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沖縄ツアー Ⅰ

3年ぶりになりましたが今年も行って来ました。
本土復帰50年という節目を迎えた沖縄県。

「本土復帰」と何やら良さげな響きに見えるけど、
その実情はとても複雑なものです。

そこはかつて「琉球」というひとつの国として栄え、
独自の文化を育みながら発展を遂げて来ました。

その足跡(そくせき)を辿ろうってわけではなかったんですが、2019年に消失した首里城にも足を運びました。

門をくぐると、その先にあったはずのものがなくなっていて、ギラギラに晴れた青い空が余計にその寂しさを引き立てていました。

一度壊れたものはもう二度と戻らない。
再建しても元の首里城は還ってこない。

今回の首里城の火災、消失以前にも、
もうすでに「かつての琉球」から失ってしまったものがたくさんあると思います。

それは、我々日本人が沖縄を攻め、琉球処分を経て沖縄県へと変え、琉球が長らく育んできた文化や歴史を奪ってしまったという事実。

それでも琉球の魂は消えず、今もこの島に息づいている。

優しさだったり、寛容さだったり、この島の人々の表情だったり。
日本に攻められ沖縄になり、戦争ではその日本の犠牲となり、戦後はアメリカに引き渡され。
そんな琉球、沖縄だからこその愛の深さがここにはあります。

あと、琉球のころから培われて来た「紙」の文化。

沖縄に自生する植物からつくられる紙がいくつかあります。

今回、そんな琉球の歴史の一部に触れるため紙も見に行って来ました。

残念ながら工房を見せてもらうことはできなかったけど、「月桃」という植物からつくられる「月桃紙」を購入したので、どこかで御目見する機会があるかもしれません。

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